痴漢から始まるBL

主人公が電車に乗っていると、おしり部に違和感が。(ん?なんか物が当たってるのかな?でも明らかにうごめいている。。これはまさか痴漢??)確かめてみると、主人公のすぐ後ろに立つ青年が手で触っているのだった。腹が立ったので、主人公はそいつの手を掴み次の駅ですかさず一緒に降りた。痴漢犯(は?こいつ力強すぎじゃね??)
主人公「どういうことか説明してもらおうか」
痴漢犯「えっ?おまっ、男…?!」
主人公「いやどっからどう見ても俺男だろ?目大丈夫か?」
痴漢犯「てっきりボーイッシュな女の子かと思ってた」
主人公「あれ、ない!どこいった?あれ??」
痴漢犯「急にどうした」
主人公「俺の免許証がない!さてはお前盗っただろ!お前は痴漢にみせかけた窃盗犯だ!」
痴漢犯「なんでそうなるんだよ!…他に失くした物は?」
主人公「どうやら免許証だけみたいだ。免許証は財布にいれてたんだが財布はある」
痴漢犯「それ絶対盗られたとかじゃないだろ。普通財布ごと盗られるって」
主人公「責任取って一緒に探せ」
痴漢犯「いやなんの責任…」
かくして免許証を一緒に探すことになった2人は、話す内に仲良くなっていくのだった。しかし、別れの時はやってくる。
「みつけた、!!」
「とんだお騒がせだったな。でもまあ見つかってよかった」
「全然関係ないとこから出てきたな。疑って悪かった」
「だから最初から言ってたのに」
「でももうこれで会うこともないんだろうな、俺たち」
「それはどうかな?」
「ん?」
「お前、あの電車はよく使うのか?」
「ああ、毎日乗るよ」
「だったらまた会えるかもな。俺も毎日乗るから」
「もう痴漢なんて、するなよ」
「俺は痴漢を辞める気はない」
「なんだよその謎のドヤ顔。やめろって」
「好みのボーイッシュな女の子が乗ってたらついつい手がでちゃうんだよ」
「その時は俺が止めてやるしかないのか…」
「じゃあな、見つかってよかったな!もう無くすなよ!」
「お前ももう痴漢するなよ!!」
別れた翌日の電車にて。
(!!アイツ!あれはまさに痴漢しようとしてるな!止めないと!)
しかもターゲットの女の子はボーイッシュでもなんでもない普通に可愛い女の子。
ガっ!(手を掴む)
「げっ。〇〇」
「言ったそばから懲りないやつだなお前。好みのタイプも変わったのか?」
「いや、たまにはこういう系の子もいいかなって…てか俺まだ何もしてないし!未遂!」
「防いだのは俺だ。はあ…お前いつもこんなことしてんの?」
「まあな!」
「だからなんでドヤ顔」
「俺ってイケメンだから、今まで1度も痴漢摘発されたことないんだぜ」
「イケメンとか関係ないだろ、ただ怖かっただけかもしんない。女の子の気持ちも少しは考えろよ」

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